monoシリーズが生まれた背景

「女性ニーズを重視した仏壇」という、まさに現代的なデザイン開発のテーマから本商品は生まれました。
女性=可愛いという単純な回答ではなく、仏壇を扱う家族という関係性の中での女性を深掘りし、生活環境・インテリア・建築空間にこだわりのあるひとならば、 どんな仏壇であってほしいか、という当たり前の考えを重視してデザインしています。仏壇の持つ存在感はあまりにも強く、「仏壇を入れる場所」や「仏壇を置く部屋」など建築段階で検討されるほどのものです。
生活環境の欧米化や核家族化などの変化から、従来の仏壇が邪魔な存在になりつつあるのは間違いありません。
しかし、供養という日本人のもつニーズが失われたわけではないため、仏壇そのものの考え方をReDESIGNし、きっちりとインテリアとして存在し、空間に置きたくなる特別な仏壇というものが必要であると考えました。

monoシリーズのこだわり

リビングなど生活の中心に違和感なく置ける仏壇として、インテリア空間や設置場所の家具(例えばテレビボードの上)との調和性を重視しました。
家具との調和性を重視し自然に近い色調を取り入れ、奥行きをコンパクトにすることで空間における圧迫感や存在感を無くしています。
飾り棚やキッチン前カウンターの一部など奥行きのない場所に設置できます。仏壇の引出しをステージとして活用できるため、コンパクトながらも供養空間としては従来の仏壇と遜色ありません。
引出しが独立しているため、供物台や具足台として仏壇の横に配置することも可能となり、奥行きの必要としない環境を作り出しています。
また、扉を閉じている状態でも手元供養のステージとしての活用でき、供養のかたちに柔軟性をもたせました。
扉の開閉方法もプッシュラッチやマグネットを使用することで、家具感を極力排し、インテリアとして空間の中で丁度いい存在になる仕様です。

Designer

小嶋 健一

Kenichi Kojima

合同会社生活道具 福岡生活道具店
受賞歴多数

「MONO composer」というコンセプトの元、モノを生み出し、ユーザーの元に届けるまでのすべての行為にデザインを取り入れます。
製造方法も視野に入れた商品デザインだけでなく、撮影・カタログ・ポスター・パッケージ等の製造にも精通し、販売方法や 営業の流通の指導も行います。
商品を生み出すときに必要な行為をマルチにプロデュースし、常に向上するモノづくりを行います。
幅広い種類のデザインに精通することは無駄なコストを省き、適切なデザイン項目に予算を投入することでバランスの取れたものづくりやブランディングを行うことが可能です。
特に地元の特殊な産業や工芸にも対応することが出来るのを強みにしています。